昨日まで普通に書けていたのに、インクが「出ない」「かすれていて使えない・・・」ということがありますよね。
インクの容量を確認してみて、まだ十分残っているという方は新しい芯に変える前に下記手順を試してみてください!
復活に必要なもの
- 水で濡らしたティッシュまたは紙
- 試し書きの紙
復活手順 その1
- 水で濡らしたティッシュまたは紙を用意します。
- フリクションペンを濡れたティッシュまたは紙につけて、ゆっくり、書きます。(円をゆっくり書くのがいいかも)
- インクが出てくるようになるまでしばらく試します。
- インクが出るようになったら、乾いた紙で試し書きをします。かすれてきたらまた1~3を繰り返します。
- 復活!
復活手順 その1の注意点
- 極端な高温、強い紫外線の直射など、インキの成分そのものが破壊されてしまった場合は、色を復元できない場合があります。
復活手順 その2
フリクションのインクは、マイナス10度以下になると、もとの色に復元が始まり、マイナス20度以下になると完全に色が戻るという特性があります。
そのため、冷凍庫に入れて冷やすとインクが復活する事があります。
- フリクションペンを、冷蔵庫の冷凍室に一晩以上、入れたままにしてください。
- 取り出した後、室温に2~3時間置き、自然解凍させた後、試し書きをしてから使用を再開してください。
復活手順 その2の注意点
- 十分に冷却しないと、復活しない場合があるのでご注意ください。
- また食品類に混ざらないよう注意してください。
- その1と同じく、極端な高温、強い紫外線の直射など、インキの成分そのものが破壊されてしまった場合は、色を復元できない場合があります。
- デメリットとしては時間がかかります。
ちなみに、紙に書かれた文字も、冷やすことによって復活することがあります。うっかり消してしまったときには有効かもしれません。
禁止事項
フリクションペンは60度以上の熱でインクが無色になってしまうので、温め厳禁です!無色になってしまったら、もう芯を変えるしかありません。
そもそも水性ペンは温めても、インクがでやすくなるということはありません。(油性ペンには効果がある場合もあります)
予防策
- 使い終わったら、芯はしまう。キャップがあれば、キャップを閉める。
- 定期的に使って調子を見る。
- かすれてきたら、復活手順を試す。
- 替え芯をストックしておく。
水で復活する理由
インクの主な成分は、溶剤と色素である着色剤です。
油性は「揮発性有機溶剤」、水性は主に「水」を溶剤として主に使用しています。
つまり、 水溶性の場合、 インクから水が蒸発するなどして減ってしまうとインクが固まってでなくなったりするのです。
復活しないときは
何度か試しても、復活しないときは芯を変えた方がいいかもしれません。
インクが少なくなると、復活しない可能性が高くなります。
実際、インクの残りが少ない状態+インクが出なくなったフリクションペンで復活手順を試しましたが、復活しませんでした。
フリクションペンの使用時の注意点
パイロットのフリクションペンには下記のような注意事項があります。
- 証書類・宛名など消えてはいけないものには使用しないでください。
- 筆記以外には使用しないでください。
- 上向き筆記は避け、使用後は必ずペン先を収納してください。
- 高温下に置かないでください。
- 60度以上になるとインキ(インク)が無色になります。
- 感熱紙などの細紙の種類や、 印刷物の特性によっては消去に不向きな場合があります。
- マイナス10度前後になると消去した筆跡が戻る場合があります。
- 消去用ラバーに汚れがついたまま療ると、 紙面が汚れます。 ふき取るなど汚れを落としてから使ってください。
- 紙以外への筆記には使用しないでください。
60度以上に温めてはいけない、使ったらペン先をしまう、書いたものが消えて困る大事な書類にはフリクションペンは使用しない、ということです。
フリクションの事故例
- 熱い飲み物を入れたティーカップの下にフリクションで描いたものを敷いていたら消えた。
- 2枚ともにフリクションで書き、重ねた状態で、1枚だけ消したとき、 後ろにあった2枚目の文字も消えてしまった。
- 熱を発する機材の近くにおいていたら消えた。
- 真夏に車内の日に当たっているところに放置していたら、 消えた
- レーザープリンターを利用したら消えた。
基本的に、熱に注意です。
その他 フリクションQ&A
Q.フリクションはインクが減るのが早い?
A.フリクションは特殊な添加剤を配合したインキを使用しており、 筆記距離 (書くことのできる長さ) は一般的な水性ボールベー ンと比べ短いそうです。 そのため、減りが早いと感じるようです。