情報処理技術者試験(応用情報技術者試験)で出題されるITILについて簡潔にまとめました。午前、午後(サービスデスク)でも出てきますので、しっかり抑えておきましょう!
ITILとは?
- ITILは、Information Technology Infrastructure Libraryの略で、アイティーアイエル、またはアイティルと読みます。ITサービスマネジメントのフレームワークです。
フレームワークとは、「体系化されたもの」という意味です。 - デファクトスタンダード(業界の標準として認められた規格)として世界中で活用されています。
- ITILの内容は、ITサービスマネジメントのベストプラクティスがまとめられています。ベストプラクティスとは最善の方法、最良の事例という意味です。
- ITILの構成は、ステージ・プロセス・機能で構成されています。
- サービスマネジメントは、適切なサービスの品質・サービスの価値を提供することが目標です。
ITILでは、サービスマネジメントの目標を達成するために、サービスライフサイクルという考え方でアプローチ(目標を達成するため行動)します。
サービスライフサイクルとは?
サービスライフサイクルには、5段階あります。
- サービス戦略
- サービス設計
- サービス移行
- サービス運用
- 継続的サービス改善
ITILのバージョンと出題範囲について
現在ITILv3が応用情報技術者試験に出題されていますが、今後はITILv4が出題される可能性があります。
- 1989年にイギリス政府のCCTA(中央コンピュータ電気通信局)によってITILが公表されました。
- 2001年にITILv2が発表されました。
- 2007年にITILv3が発表されました。
- 2011年にITILv3がアップデートされ、 v3/2011 editionが発表されました。応用情報技術者試験では、「ITIL 2011 edition」という表記になっています。
- 2019年2月にITILv4がリリースされました。
ITIL関連用語
- ITILを基にした規格は、JIS Q20000(ISO/IEC20000)です。
- ITサービス全体をマネジメントをマネジメントする仕組みとしてITSMS(IT Service Management System、ITサービスマネジメントシステム)を構築します。
ITSMSを構築するにあたり、JIS Q20000は運用管理手順です。
まとめ
ITILは、ITサービスマネジメント業界の標準のフレームワークであるということです。
内容はベストプラクティスで、サービスライフサイクルという考え方で目標達成を目指します。